いいこと考えたのページ=失敗の成功
このページでは、いいこと考えたら載せます。ただし、落とし穴がある可能性があります。

(Since 10/30/1999)


4.金沢大学のサービスヤードの自動車を減らす法
 ★現状
 金沢大学の角間キャンパスでは、サービスヤードが設けられ、原則として自動車の進入が禁止されている。それにもかかわらず、進入・駐車する自動車が後を絶たない。

 ★いいこと考えた
 サービスヤードを設けて自動車の進入を規制すること自体に問題点があることは認識している。しかし、この問題は、全体での議論を経て検討されるべきであって、さしあたりは現行の規制を実効あらしめる方策を考えた。
 従来、検討されたものは、柵を設けるなど実力行使的な方策であったが、それだと身障者の自動車・荷物搬入の自動車など、サービスヤードへの進入が必要な自動車も進入できなくなるという問題点があった。
 そこで、道路からサービスヤードへの入口に「進入禁止の道路標識」(赤地の○の中央に白い横長の長方形を配したもの)を設置し、「許可車を除く」という補助標識をつけるという方策を提案する。
 現在、サービスヤードへの進入を禁止する旨の立て看板が入口に設置されているが、細かい字で長々と書かれており、運転者が読むとは思われない。そもそもサービスヤードへの進入禁止を知らずに進入・駐車している車が多数あるものと思われる。そこで、まず、それを明確にする。その上で、道路標識と同じものを設置し、運転者の心理に訴える。運転免許証を取得した者は、進入禁止の標識に逆らって進入することに、かなりの抵抗があるものと思われる。

 ★考えられる反論
 先の方策については、あまり反論がないと予想されるが、あえていえば、
 @道路標識を設置する金がない。

 ★考えられる再反論
 @必要なものには金を出せ。他の不必要な予算を削れば、何とかなる。
  (平成12年4月14日)

 ★★増補
 かなり前になりますが、この項目について、最後の「進入禁止の道路標識」は、「自動車通行禁止」あるいは「歩行者専用道路」の標識であるべきだ、とのご指摘を頂きました。至極その通りだと考えますので、増補して訂正させていただきます。「許可車を除く」は同様です。
  (平成16年11月22日)


3.国会議員を「国会」議員にする法
 
★現状
 現在の国会議員は、過大に見積もっても基本的に選挙区民の代表に過ぎず、国民の代表とはとてもいえない。選挙では、ジバン、カンバン、カバンがものをいい、選挙区民と密着し、国勢レベルので政策の議論はほとんどされず、選挙区にいかなる利益をもたらしているのかが唯一の当落基準といってもよい。国会議員が「世襲」されることに対しても、偉大な親から少なからずDNAを引き継いでいるにせよ、国会議員としての素養はまったく別に判断される必要があろうに、親の「遺産」を引き継いで当選しているのに過ぎない。
 ★いいこと考えた
 ようするに、国会議員は、国民の代表なのだから、地元を持つことができない状況になれば、必然的に国レベルのことを考えるだろう。そこで、すべての国会議員を「全国区」で選出するという方法も考えられるが、この方法には、以前批判があったとおり、選挙区が広すぎて選挙運動が浸透しない(この際、金がかかることは無視すべきと考えるが)、全国的に知名度のあるタレントなどが上位で当選してしまう・・・などが、重要な問題であり、私もそのとおりと考える。
 そこで、現在の選挙区を前提として(現在の選挙区にも問題が多いが、この際、これにも目をつぶるとして)、一度当選した選挙区からは、当該当選者は立候補できないという選挙制度を提案する(衆議院も参議院も)。「コスタリカ方式」のように次の選挙の立候補を禁ずるのではない。これでは、現実になされているとおり、二人が組んで交互に立候補し、実質的に地元を持ってしまうという抜け道がある。この制度では、一度当選した選挙区からは、二度と立候補できないという点に特徴がある。
 これにより、国会議員は地元を失う。後援会はなくなり、地元への利益誘導も意味を失う。国会議員の子供だというだけで当選することも困難となり、国会議員は、必然的に、どこの選挙区でも通用する政策を議論せざるを得なくなり、それは結局、国民全体にいかなる利益をもたらしたかに集約されることになる。

 ★考えられる反論
 @国会議員の地位が不安定になり、政局が安定しない。
 A国会議員の地位が不安定になり、なり手がなくなる。
 B政党によっては、選挙区レベルでなく、横のつながりの強いものがあり、そのような政党が強くなってしまう。これにより、事実上、無所属者の当選が困難となる。
 C地方の利益を代表する者がいなくなる。
 D金がかかりすぎる。

 ★考えられる再反論
 @一番の問題だと考えられるのが、これである。現在の首相であっても、次の選挙で当選できるかどうか、やってみなければわからない。つまり、一般的には、国会議員が続けて当選していくことが困難になる。選挙の度に、内閣がかわっていたのでは、長期的な展望を持って政治ができないという批判である。
 しかし、民意はかわるものであり、その時の民意を反映した内閣であれば、問題ない。そもそも参議院議員は任期が6年で解散がなく、衆議院議員も任期が4年であるから、解散がなければ4年間国会議員であり続ける。この程度の長さがあれば、継続性に問題はない。
 Aそんなことないでしょう。やりたい人はいっぱいいる。やらせたい人かどうかは別だが。
 B政党は、全国レベルで当該選挙において支持者(投票者)を獲得できるよう、国の政策で勝負すればよい。これにより、「政党政治」がより充実したものになろう。無所属者も、当該選挙区民に訴えかける機会が奪われているわけでなく、小選挙区で考えれば、現在の比例代表制よりも矛盾は少ない。
 C地方のことは、地方の長、地方議会の議員が考えるべきである。この人達は、地方の代表だから、地方のことを一生懸命やればよい。国会議員は、地方のことには原則として口を出さないことが重要である。
 D国会議員が地元と縁が切れれば、政治に金はかからなくなる。
 (平成11年11月13日)


2.無秩序に捨てられるゴミを減らす法
 ★現状
 ゴミ問題は、大きな課題である。いろいろと対策が講じられてはいるが、なかなか無秩序に捨てられるゴミが減らない。
 ★いいこと考えた
 ようするにゴミだから適当にみんなが捨てるのである。したがって、ゴミをゴミでなくすればよい。具体的には、いままでゴミとして捨てられていたものに、金銭的な価値を付与するのである。
 そのために、従来からいわれていることではあるが、デポジット制を徹底的にやる。どうしてもデポジット制が採用できないものだけ、従来通り、税金で自治体が処理する。
 具体例
 @空き缶、ペットボトル、トレイ、牛乳のパック・・・・など、いま回収が行われているもの
  デポジット制が考えられているさいたるもの。人間の行動のためにいくらぐらいが適当か検討する余地もあろうが、たとえば、販売時に容器代として100円を上乗せして販売し、回収時に100円を戻す。
 Aたばこの吸い殻
  これだってデポジット制は可能。たばこを販売するとき、1本につき100円を上乗せして販売し、吸い殻を持ってきたら、1本につき100円を戻す。すると、たばこ1箱が1000円をかるく越える!!!が、最終的には差額は戻るのである。
 B電化製品の廃材
  リサイクル法により、一部の電化製品を廃棄する際、廃棄者がお金を支払うこととなった。しかし、ゴミはあくまでゴミである。捨てるのにお金がかかるといわれて、はいそうですかとは、お金を払わない人が必ずいる。もちろん不法投棄は処罰されるが、全部が全部摘発できるものでもないだろう。
 そこで、販売するときに廃棄するときの費用を上乗せして価格を設定し販売し、かつデポジット制も採用する。いまから買おうとする人は、何らかの形でお金を必ず支払うのであるから、その時、ついでに徴収するのである。自分が所有する電化製品を廃棄したい人は、業者に持っていくとデポジット分のお金が戻る。その処理は、買った時に消費者が支払った費用で行う。
 C自動車の廃車からでるゴミ
  Bとまったく同じ。
 D家具など
  Bとまったく同じ。
 D卵の殻
 少し迷ったが、普通ゴミとして従来通りの処理か。卵の殻をいちいち洗って1個につき?円を回収するのは現実的でない。このようにデポジット制がどうしても適用できないものだけ、従来通りのゴミとする。
 
 これらの具体例でわかるとおり、基本方針は、ゴミとなる可能性のあるものを販売する際には、そのリサイクル費用、処理費用などを上乗せして販売し、かつデポジット制を採用することにより、無秩序に捨てられることを防止することである。この方式によれば、第一に、処理費用の「とりはぐれ」がない。人間は、欲しいものを買うときにはお金を出すが、捨てるときには出したがらないものである。第二に、かりに無秩序に捨てられてしまっても構わない。従来ゴミとされていたもの自体に金銭的価値があるのだから、どこかの誰かが拾い集めてしかるべきところでお金に換えるだろう。すくなくとも、道路や山間部の道路沿いにゴミが散乱することはなくなるのではないか。

 ★考えられる反論
 @めんどくさい、手間がかかる
 A景気が悪くなる

 ★考えられる再販論
 @このような反論をする人は、ゴミ問題に口を出す資格はない。
  少なくともいえることは、これからの製品の費用の考え方は、最終的な処理費用も含めて考えられるべきであり、このなかには、人的活動費用も当然に含まれると考えなければならないことである。
 Aいまの日本の景気状態では難しいという批判である。確かに、デポジット制は、消費する段階での消費者の負担を増やすから、景気に悪影響を及ぼすことは否定できない。しかし、いまやらなければ、地球にとって取り返しのつかないことになる可能性がある。景気の問題は、みんなで我慢するしかない。
 (平成11年10月30日)


1.金沢大学の食堂の混雑を緩和する法
 ★現状
 金沢大学角間キャンパスの食堂は、特定の時間帯に非常に混雑する。すなわち、2限が終わるのが正午、3限が始まるのが12時50分であるから、2限、3限に授業のある学生、教官、及び休憩中の事務職員の食事時間がこの50分間に集中するのである。そして、大学のキャンパスは山の中に移転し、大学の周りには民間の施設はなく、食事をするのは、生協の食堂に限られていることが、これに拍車をかけるのである。
 ★いいこと考えた
 そこで、逆転の発想。
 昼休みを設け、その時間に全員が休憩し、食事をとると考えるから、食堂が混雑するのである。これをやめれば、食堂の混雑は緩和される。具体的には、この金沢大学角間キャンパスのおかれた特殊な状態を考慮し、昼休みを廃止し、6限制を採用する。具体的には、授業の時間を次のように設定する。

 1限  8時40分〜10時10分
 2限 10時20分〜11時50分
 3限 12時00分〜13時30分
 4限 13時40分〜15時10分
 5限 15時20分〜16時50分
 6限 17時00分〜18時30分

 食事は、各自が設定した好みの時間にとる。大学会館の食堂は、いまでも、授業期間中は、午前10時30分から営業しており、早い人は2限の時間帯、2限の授業がある人は3限の時間帯に食事をとればよい。2限、3限の授業が両方ある人は4限の時間帯でも昼食としては問題なく、食堂は営業中である。こうすれば、食堂利用者がかなり各時間に分散し、生協としても営業しやすくなると考えられる。

 ★考えられる反論
 @朝が早すぎる
 A夜が遅すぎる
 B食事は正午頃とるものである
 C無駄な空き時間ができる
 Dみんなそろって休むべきである

 ★考えられる再反論
 @8時40分は十分に明るい。小学校から高等学校までは、8時30分までに学校にいたのでしょう?
 A確かに、とくに冬は18時30分の終了というのは遅い感じがする。しかし、現在でも17時40分であり、十分に暗い。どうしてもというなら、朝をもう10分早くするという手もある。
 B食事の時間は、クセのものである。現に、学生、教官も、授業のないときには、食堂の混雑を避けて食事の時間を前か後ろにずらして食べている人が多いのではないか。
 C従来の学生の行動パターンから予想される反論。
   しかし、現在、一つの期に学生が履修できる単位数を制限するということが行われており、また、現在の大学の単位制という授業の成り立ちからして、あまりたくさんの授業を同時に受講することは不可能なはずである(たとえば、4単位の講義では2時間の授業時間に対し、予習2時間、復習2時間がなされていることを前提としている。いままでの一部の学生の受講時間割では、1日24時間では足りないかもしれない場合が多々あった)。同時に受講する科目数を減らして、受講した科目を十分に予習・復習しながら勉強するのが本来の姿なのではないか。
 Dなかよし倶楽部へでもいってください。
 (平成11年10月30日)


メニューへ戻る

インデックスへ戻る