読書案内(高校生向け)

このページでは、法律学に興味のある人のために、入門的な本を紹介します。
読者として念頭に置いているのは、おもに、法学部への進学を目指す高校生です。
紹介する本は、原則として、現在、比較的入手がしやすく、価格が高額でないものを対象とします。
したがって、原則として、文庫・新書を対象とすることにします。
さらに、高校生を念頭に置くため、記述が平易でわかりやすいものを選ぶようにこころがけました。
(なお、一般の方が読まれても、法律の世界がわかって、興味がわくと思います)

以下に示す分類は、あくまで主観的であって、本の評価は読者自身で下して下さい。
また、分類中での順序もまったく意味がありません。思いつくままに掲げます。

なお、私の専門が民法である関係で、対象となる本が偏っています。ご了承下さい。

また、価格については、購入時期により、外税と内税が混在しています。
現在は、外税に統一されており、さらに価格の上昇も考えられます。


今後、漸次、追加していきます
(Since 10/30/2000)

(最終更新:平成22年4月12日)


T.法律学がどんな学問かわかる本
 1.末弘厳太郎『役人学三則』(平成12年・岩波現代文庫)¥800+税

U.法とは何かを考えるのに役立つ本
 1.穂積陳重『法窓夜話』(昭和50年・岩波文庫)¥760+税
 2.穂積陳重『続法窓夜話』(昭和50年・岩波文庫)¥760+税
 3.川島武宜『日本人の法意識』(昭和42年・岩波新書)¥430
 4.碧海純一『法と社会』(昭和42年・中公新書)¥540
 5.長尾龍一『リヴァイアサン』(平成6年・講談社学術文庫)¥780
 6.長尾龍一『日本憲法思想史』(平成8年・講談社学術文庫)¥800
 7.長尾龍一『憲法問題入門』(平成9年・筑摩新書)¥660+税
 8.大村敦志『父と娘の法入門』(平成17年・岩波ジュニア新書)¥780+税
 9.長尾龍一『法哲学入門』(平成19年・講談社学術文庫)¥960+税
  (日本評論社版の文庫化により比較的安価に読めるようになりました)

V.民法がわかる本
 1.川島武宜『日本社会の家族的構成』(平成12年・岩波現代文庫)¥1,000+税
 2.大久保泰甫『ボワソナアド』(昭和52年・岩波新書)¥640+税
 3.星野英一『民法のすすめ』(平成10年・岩波新書)¥660+税
 4.中川善之助『民法風土記』(平成13年・講談社学術文庫)¥1,000+税

W.法学部がわかる本
 1.潮木守一『京都帝国大学の挑戦』(平成9年・講談社学術文庫)¥820+税

X.法学者の人生がわかる本
 1.末川博「彼の歩んだ道」(昭和40年・岩波新書)¥602+税

Y.一回読んでみるとよい本
 1.和久峻三「仮面法廷」(講談社文庫)(平成12年・講談社文庫江戸川乱歩賞全集8巻に所収)
 2.宮部みゆき「魔術はささやく」(平成5年・新潮文庫)¥620+税
 3.宮部みゆき「火車」(平成10年・新潮文庫)¥857+税
 4.宮部みゆき「理由」(平成14年・朝日文庫)¥857+税
 5.東野圭吾「殺人の門」(平成18年・角川文庫)¥780+税


Z.原則(文庫・新書)からは外れますが
 1.大村敦志「市民社会と〈私〉と法T」(商事法務)¥1,500+税
  「高校生のための民法入門」の書です。というわけで、原則には該当しませんが、外すわけにはいかなくなりました。1,500円は、おそらく1か月のケータイ代より安いはずですので、是非、ご一読を。

 2.大村敦志「市民社会と〈私〉と法U」(商事法務)¥2,000+税
  「U」が発売されましたので、増補します。


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